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7シリーズのいちばん上を見たい時、『昔はV12があったけど、今の最上級はどれ?』と迷いますよね。
結論から言うと、現行の最上級はBMW i7 M70 xDriveです。V12やV8のガソリンエンジンは日本の現行ラインアップから消え、その位置に電気自動車のM70が座っています。
この記事では、M70の価格と性能を数字で見たうえで、M760Liや760Liといった歴代の最上級モデルとの違い、中古で選ぶ時の注意まで見ていきます。
BMW i7 M70 xDriveはどんなモデル?
i7 M70 xDriveは、2023年5月に加わった7シリーズ(G70)の最上級モデルです。前後2基のモーターでシステム659ps・1,015Nmを出す4WDの電気自動車になります。
M70は「Mモデル」と呼ばれる、BMWのMが手がけた高性能版です。i7 xDrive60のようなExcellenceとM Sportの区分はなく、1グレードだけの設定です。
| 項目(公式主要諸元 2025年11月版) | i7 M70 xDrive | i7 xDrive60(参考) |
|---|---|---|
| 車両型式 | ZAA-82EH93 | ZAA-52EJ89 |
| モーター | 交流同期電動機 前後2基 | 交流同期電動機 前後2基 |
| 最高出力 | システム485kW(659ps) | システム400kW(544ps) |
| 後モーターの出力 | 360kW(489ps) | 230kW(313ps) |
| 最大トルク | システム1,015Nm | システム745Nm |
| 0-100km/h加速 | 3.8秒 | 4.7秒 |
| 駆動用バッテリー | 105.7kWh | 105.7kWh |
| 一充電走行距離(WLTC) | 570km | 650km |
| 電力量消費率(WLTC) | 212Wh/km | 184Wh/km |
| 車両重量 | 2,760kg | 2,690kg[2,730kg] |
| 最小回転半径 | 5.8m | 6.2m |
0-100km/hはヨーロッパ仕様車値(BMW自社データ)で、2023年の発表時のリリースでは3.7秒とされていました。[ ]内はリヤのマルチファンクション・シート装備車の値です。
違いが大きいのは後ろのモーターです。前のモーターは190kW(258ps)で共通ですが、後ろはM70が360kW(489ps)と大きく上回っています。
『同じ電池なのに、航続距離が短いのはなぜ?』と思う方もいますよね。
出力の大きいモーターや21インチのタイヤの違いもあり、電費は212Wh/kmです。一充電の距離は、xDrive60より80km短い570kmになります。
i7 M70の価格は?xDrive60との差は456万円
2025年11月以降生産車のメーカー希望小売価格(消費税込・公式価格表)は、i7 M70 xDriveが22,840,000円です。7シリーズでいちばん高いモデルになります。
| モデル | 価格(2025年11月以降生産車・税込) | M70との差 |
|---|---|---|
| i7 M70 xDrive | 22,840,000円 | なし |
| i7 xDrive60 Excellence/M Sport | 18,280,000円 | 4,560,000円 |
| 740i/740d xDrive(全4モデル) | 16,660,000円 | 6,180,000円 |
この価格は車両本体で、税金(消費税を除く)や保険料、登録諸費用、付属品は別にかかります。
M70も、2023年の追加から少しずつ価格が上がっています。
| 時期(公式価格表・生産時期) | i7 M70 xDrive |
|---|---|
| 2023年5月 追加時 | 21,980,000円 |
| 2023年7月・11月生産分 | 21,980,000円 |
| 2024年3月生産分 | 22,080,000円 |
| 2025年3月・7月生産分 | 22,560,000円 |
| 2025年11月生産分 | 22,840,000円 |
追加時から86万円上がった計算です。全モデルの価格は7シリーズの新車価格一覧、xDrive60との選び分けは7シリーズのグレードの違いで並べています。
456万円の差で何が付く?M70の装備
M70はエグゼクティブ・ラウンジ・シートが標準で、タイヤは21インチになります。走りだけでなく、後席の装備でも差が付くモデルです。
公式価格表では、エグゼクティブ・ラウンジ・シートは339,000円のオプションで、リヤ・コンフォート・パッケージ(572,000円)との組み合わせでしか付けられません。M70では、これが最初から付いています。
| 項目 | i7 M70 xDrive | i7 xDrive60 |
|---|---|---|
| エグゼクティブ・ラウンジ・シート | 標準 | オプション 339,000円 |
| タイヤ(前/後) | 255/40R21 / 285/35R21 | 255/45R20 / 285/40R20 |
| 標準ホイール | 21インチ M エアロダイナミック909M | 20インチ(グレードで意匠が違う) |
| 最低地上高 | 136mm | 136mm |
| トランク容量 | 500L | 500L |
| 自動車税(年) | 25,000円 | 25,000円 |
エグゼクティブ・ラウンジ・シートは、後席でゆったり足を伸ばせる仕立てのシートです。後席の装備は7シリーズの後部座席の記事で詳しく見ています。
後席の31.3インチ BMWシアター・スクリーン(Amazon Fire TV搭載)は797,000円のオプションです。モデルごとの設定は、見積もりの時に販売店で確かめておきましょう。
21インチのタイヤは、公式価格表で「スノー・チェーンは装着できません」とされています。雪の地域ではスタッドレスの準備を前提に考えておきましょう。

M760Li・760Li・V12の系譜は?歴代の最上級モデル
先代G11/G12の最上級は、V12エンジンを積んだM760Li xDriveでした。その前のF01/F02にはV12の760Liがあり、現行G70ではその役目を電気自動車のi7 M70 xDriveが受け継いでいます。
| 世代(型式) | 最上級モデルの例 | 動力 | 日本での登場 |
|---|---|---|---|
| 5代目(F01/F02) | 760Li | V12ガソリン | 2009年7月16日 発売 |
| 6代目(G11/G12) | M760Li xDrive | V12ガソリン | 2016年10月13日 導入発表 |
| 7代目(G70・現行) | i7 M70 xDrive | 電気モーター前後2基 | 2023年5月29日 追加 |

日本の日付は、F01とG11/G12の世代がWikipedia日本語版、G70がBMWジャパンの公式リリースによるものです。それより前の世代にもV12を積んだ最上級モデルがありましたが、日本での導入時期ははっきりしない部分があるため、この記事では扱いません。
名前の「Li」はロングボディのことです。先代までは標準ボディとロングを作り分けていて、最上級はロング側に置かれていました。
現行G70は全車がホイールベース3,215mmの1ボディなので、「Li」の名前はありません。V8やV12のガソリン車も、日本の現行にはありません。
『7シリーズのMって、M3やM5みたいな専用モデルのこと?』という声もありますよね。7シリーズにはM3やM5のような「M7」はなく、M760LiやM70のようにMの名前が付く最上級モデルがその役を担ってきました。
歴代の型式と年式の見分け方は7シリーズの歴代モデル一覧で詳しく見ています。
2026年4月に海外で発表された大幅改良モデルでは、パワートレインの構成が変わっています。日本での発売時期や価格、グレードはまだ発表されていないので、7シリーズの次の新型の記事で続報を追っています。
M70と中古のV12、どちらを選ぶ?
新しい保証と静かさ、税金の安さを取るならi7 M70 xDriveです。エンジンの音や12気筒そのものに価値を感じるなら、中古のM760Liや760Liが候補になります。
| 比べる項目 | i7 M70 xDrive(新車) | M760Li xDrive/760Li(中古) |
|---|---|---|
| 入手方法 | 新車(販売店) | 中古車のみ |
| 動力 | 電気モーター | V12ガソリン |
| 燃料・電気 | 電気(105.7kWh) | ハイオク |
| 自動車税 | 年25,000円 | 排気量が大きく、上の区分になる |
| 保証 | BMW CARE(3年・走行距離無制限) | 個体と販売店による |
| 後席 | エグゼクティブ・ラウンジ・シート標準 | 個体の装備による |
例えば、こんな場面を考えてみてください。
「V12の中古なら、新車のM70よりずっと安く買えますよね?」
「車両の値段は下がりますが、税金や燃料、整備の費用は別にかかります。買った後の数年分を足して比べてみるのがおすすめです」
- システム659ps・1,015Nmで、0-100km/hは3.8秒
- エグゼクティブ・ラウンジ・シートが標準
- 自動車税は年25,000円
- 新車保証のBMW CAREが付く
- 価格は7シリーズで最も高い2,284万円
- 一充電の距離はxDrive60より80km短い570km
- 車重は2,760kgと7シリーズでいちばん重い
- 21インチはスノー・チェーンが付けられない
中古のV12やM70を見る時の注意
中古の最上級モデルは、車両の値段が下がっていても整備の費用は新車時の格のままです。点検記録と、エアサスや電装品の状態を先に確かめておくのが安心です。
『V12の中古って、壊れたら大変そう…』と感じる方も多いはずです。
実際、7シリーズは全車がエアサスで、装備も多い車です。どの世代でも、点検の記録がしっかり残っている個体を選ぶのが基本になります。
- 車検証の型式と初度登録の時期で、世代とモデルを確かめる
- 点検や整備の記録簿が、年ごとに残っているかを見る
- エアサスの警告や車高の傾きがないか、試乗で確かめる
- M70なら、駆動用バッテリーの保証の内容を販売店で確かめる
- 保証が付く販売店か、BMW認定中古車かを確かめる
エアサスの故障と修理の考え方は7シリーズのエアサス故障の記事、先代G11/G12の前期・後期の違いはG11・G12とF01・F02の中古の記事でまとめています。
アルピナのB7も、V8の最上級として気になる方がいますよね。アルピナB7は先代G11/G12ベースまでで、現行G70ベースのB7は発売されていません。違いはアルピナB7との違いで比べています。
条件を決めて在庫を見てみると、相場の幅や年式の分布がつかみやすくなります。
BMW 7シリーズ買いたいドットコム
BMW 7シリーズの値段、先に相場を見ておく
条件を決めて、i7 M70やM760Liの中古車在庫を絞って見てみる
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
狙い目の年式と走行距離は7シリーズの中古車の選び方、新車で買う時の交渉の順番はトップ記事の7シリーズの値引き相場と交渉の順番で見ています。
よくある質問
BMW i7 M70 xDriveの新車価格はいくらですか?
2025年11月以降生産車のメーカー希望小売価格(消費税込)は22,840,000円です。7シリーズで最も高いモデルです。
i7 M70の馬力と加速は?
システム最高出力は659ps、最大トルクは1,015Nmです。0-100km/hは3.8秒(ヨーロッパ仕様車値・BMW自社データ)です。
現行の7シリーズにV12やV8はありますか?
日本の現行7シリーズ(G70)に、V12やV8のガソリン車はありません。V12は先代G11/G12のM760Li xDriveまでです。
i7 M70にExcellenceやM Sportはありますか?
ありません。i7 M70 xDriveは1グレードだけの設定です。
M70の航続距離はどのくらいですか?
WLTCモードの一充電走行距離は570kmです。i7 xDrive60の650kmより80km短くなります。
まとめ
- 現行7シリーズの最上級はi7 M70 xDriveで、価格は2,284万円(2025年11月以降生産車)
- システム659ps・1,015Nm、0-100km/hは3.8秒、一充電570km(WLTC)
- エグゼクティブ・ラウンジ・シートが標準で、タイヤは21インチ
- 先代の最上級はV12のM760Li xDrive、その前はV12の760Li
- 中古のV12は、整備記録とエアサスの状態を先に確かめる





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