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朝、駐車場に行ったら7シリーズの車高が片側だけ下がっていた。そんな場面に出くわすと、かなり焦りますよね。『エアサスが壊れたら何十万円もかかるって本当?』と不安になる方も多いはずです。
結論から言うと、エアサスの修理費は壊れた部品と本数で大きく変わり、1か所なら10万〜20万円程度が目安です。早めに直すほど、他の部品への負担が小さく済みます。
この記事を読めば、症状から何が壊れていそうか、いくらかかりそうかの見当がつきます。
7シリーズのエアサスはどんな仕組み?
現行の7シリーズ(G70)は、740i、740d xDrive、i7のすべてに4輪アダプティブ・エア・サスペンションが標準です(公式価格表)。グレードでエアサスの有無が変わることはありません。
エアサスは、金属のばねの代わりに空気の袋で車体を支える仕組みです。コンプレッサーで空気を送り、車高を一定に保っています。
7シリーズのエアサスには、セルフ・レベリング機能があります。後席に人が乗ったり荷物を積んだりしても、車の傾きを自動で直してくれるんです。
| 部品 | 役目 |
|---|---|
| エアスプリング(空気ばね) | 空気の袋で車体を支える。4輪それぞれに付く |
| コンプレッサー | 空気を作って送り込む |
| バルブブロック・配管 | 空気の行き先を切り替える |
| 車高センサー | 今の車高を測って制御に伝える |
| ダンパー(ショックアブソーバー) | 揺れを収める。ダイナミック・ダンピング・コントロールで制御 |
『740iのエアサスと740dのエアサスは違うの?』と気になる方もいますよね。現行G70では、どちらも同じ4輪のエアサスが標準です。
先代以前の7シリーズは、世代やグレードでエアサスの付き方が違う場合があります。中古で買う時は、型式と整備記録で確かめておきましょう。
乗り心地への効き方は7シリーズの乗り心地で詳しく書いています。
エアサスが故障するとどんな症状が出る?
いちばん分かりやすいのは「一晩置くと車高が下がる」ことです。コンプレッサーが長く回る音や、メーターの警告も目安になります。
エアサスの故障は、ある日突然というより、少しずつ進むことが多いです。早めに気づければ、修理する部品が少なくて済みます。
- 一晩置いた後、どこか1か所だけ車高が下がっている
- エンジンをかけた後、コンプレッサーの音がいつもより長く続く
- 走り出しや段差で、ゴトゴトという音がする
- メーターに足回りの警告やメッセージが出る
- 車がどちらかに傾いて見える
例えばこんな場面です。
「朝見たら左の後ろだけ低くなってて、エンジンをかけたら元に戻ったんです」
「空気が少しずつ漏れているのかもしれません。戻るうちに一度見てもらいましょう」
車高が戻るからといって、そのまま乗り続けるのはおすすめしません。漏れをかばってコンプレッサーが働き続けると、コンプレッサーまで傷むことがあるんです。

エアサスの修理費用はいくら?
エアスプリング1本なら10万〜20万円程度、コンプレッサーも10万〜20万円程度が目安です。左右や前後で同時に替えると、その分ふくらみます。
『結局いくらかかるの?』というのがいちばん知りたいところですよね。部品別の目安を並べました。
金額は一般的な目安で、世代、純正か社外品か、正規ディーラーか専門店かで大きく変わります。時期と地域でも違うので、実際は見積もりで確かめてみてください。
| 修理の中身 | 費用の目安(部品と工賃) |
|---|---|
| エアスプリング1本の交換 | 10万〜20万円程度 |
| エアスプリング左右2本の交換 | 20万〜40万円程度 |
| コンプレッサーの交換 | 10万〜20万円程度 |
| バルブブロック・配管の修理 | 数万〜十数万円程度 |
| 車高センサーの交換 | 数万円程度から |
安く直す方法はある?
正規ディーラーは純正部品で直すので安心ですが、金額は高めになりやすいです。BMWに慣れた専門店だと、品質の良い社外品やリビルト品を選べることもあります。
ただ、片側だけ新品にすると左右で乗り心地が変わることがあります。左右どちらも年数が経っているなら、まとめて替えたほうが結局安く済む場合も。
部品の品質が低いと、すぐにまた漏れることがあります。保証が付くか、作業後に車高の調整までしてくれるかを確かめてから頼みましょう。
ディーラーと専門店、どちらに頼む?
『ディーラーは高そうだけど、専門店で大丈夫?』と迷いますよね。どちらにもよいところがあるので、車の年数と乗る予定で選ぶのがおすすめです。
| 頼む先 | 向いている車 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 正規ディーラー | 保証が残っている車、これからも長く乗る新しめの車 | 純正部品なので費用は高めになりやすい |
| BMWに慣れた専門店 | 保証が切れた年数の経った車 | 部品の種類と作業後の保証を確かめる |
| 一般の整備工場 | 近くに専門店がない時 | エアサスの診断機と作業の経験があるか聞く |
新しめの7シリーズなら、まずは保証の対象かどうかをディーラーで確かめるのが先です。保証が切れていて費用を抑えたいなら、専門店の見積もりも並べてみましょう。
見積もりをもらったら、交換する部品の本数と、純正か社外品かを書いてもらうと比べやすくなります。金額だけで比べると、中身の違う見積もりを並べてしまうことがあるんです。
車高が下がった時、まず何をする?
無理に走らず、安全な場所で止めて点検を頼みます。ジャッキで持ち上げる前は、ジャッキアップモードの操作が必要です。
車高が大きく下がった状態で走ると、タイヤが車体に当たったり、下回りを擦ったりすることがあります。『家まで近いし大丈夫かな』と思っても、無理はしないでおきましょう。
- 安全な場所に止めて、警告の内容をメーターで確かめる
- エンジンをかけて、車高が戻るかしばらく様子を見る
- 戻らない時や傾きが大きい時は、走らずにロードサービスを呼ぶ
- 戻っても、早めにディーラーか専門店で点検してもらう
新車から3年以内なら、BMW CAREの新車保証(3年・走行距離無制限)の対象か確認してみてください(公式価格表)。ロードサイド・アシスタンスも3年付いています。
もう1つ大事なのが、ジャッキで持ち上げる時の扱いです。エアサスの車は、持ち上げると車高を自動で直そうとして、作業中に動いてしまうことがあるんです。
タイヤ交換などで車を持ち上げる前は、ジャッキアップモードにしておきます。操作の場所と考え方はボンネットやジャッキアップモードの場所と開け方にまとめています。
バネサス化はアリ?メリットと注意点
修理費を抑えたい古い7シリーズなら選択肢になります。ただ、乗り心地や警告表示、売る時の評価が変わるので、長く乗る車かどうかで決めるのがおすすめです。
エアサスの修理が重なると、『いっそ普通のばね(バネサス)に替えたい』と考えますよね。実際、年数の経った7シリーズでバネサス化を選ぶ方もいます。
- 空気漏れの心配がなくなる
- エアサスを何度も直すより安く済むことがある
- 車高が勝手に下がらなくなる
- セルフ・レベリングがなくなり、乗り心地が変わる
- 警告を消すための設定変更が要ることがある
- 純正状態ではないので、売る時の評価が下がりやすい
7シリーズのエアサスは、ダンパーの制御や後輪操舵と一緒に車の動きを整えています。現行G70のように電子制御が多い車ほど、バネサス化のハードルは上がります。
「乗りつぶすつもりならバネサスでもいいですかね」
「長く乗るならアリです。売る予定が近いなら、純正で直したほうが評価は保ちやすいですよ」
車高を下げるローダウンと混ぜて考える方もいますが、こちらも同じ注意点があります。車検に通る状態かどうかも、作業する店で確かめておきましょう。
エアサスを長持ちさせるには?中古で買う時の見方も
エアサスは消耗品ですが、扱い方で傷み方は変わります。中古で買う時は、一晩置いた後の車高と交換歴を見ておくと安心です。
『壊れる前にできることはないの?』と思いますよね。特別な整備より、日ごろの小さな気づかいが効いてきます。
- 車高が下がっていないか、朝いちばんにときどき見る
- 段差や輪止めに勢いよく乗り上げない
- 冬は、凍結防止剤の多い道を走った後に下回りを洗う
- 警告が出たら、戻ったとしても早めに点検してもらう
空気ばねはゴムでできているので、年数とともに硬くなってひびが入ります。走る距離が少なくても、年数が経てば傷んでいくんです。
中古の7シリーズを見に行く時は、できれば一晩置いた状態の車を見せてもらいましょう。エンジンをかける前の車高が左右でそろっていれば、ひとまず安心材料になります。
「エアサスの交換歴ってありますか?」
「左の後ろを2年前に替えています。明細も残っていますよ」
こんなふうに交換歴と明細が出てくる車は、整備がきちんとしている目安になります。安い中古の選び方は故障の記事の中古の章でも触れています。
直すか手放すか、迷った時は
修理費が車の価値に近いなら、直す前に今の買取額を調べておくと迷いにくくなります。
年数の経った7シリーズは、修理費と車の値段が近くなることがあります。エアサス4本とコンプレッサーを一度に替えると、かなりの額になりますよね。
ここが大事なところです。不具合があっても、車は売れます。警告や症状は正直に伝えたうえで、何社かに見てもらうと差が分かります。
他にどんな故障が起きやすいかは7シリーズのよくある故障と修理費にまとめています。
BMW 7シリーズ買いたいドットコム
BMW 7シリーズの値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、BMW 7シリーズの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
これから7シリーズを買い直す方は、7シリーズの値引き相場も先に見ておくと交渉が楽になります。

よくある質問
BMW 7シリーズのエアサスはどれくらいで壊れますか?
年数や走り方、保管場所で変わるので一概には言えません。空気ばねは消耗する部品なので、年数が経った車はどこかで交換が必要になると考えておきましょう。
エアサス故障の修理費用はいくらですか?
エアスプリング1本で10万〜20万円程度、コンプレッサーも10万〜20万円程度が目安です。部品の種類と依頼する店で大きく変わるので、見積もりで確かめてください。
740iと740dでエアサスは違いますか?
現行G70では、740i、740d xDrive、i7のすべてに4輪アダプティブ・エア・サスペンションが標準です(公式価格表)。
車高が下がったまま走っても大丈夫ですか?
大きく下がっている時は走らないほうが安全です。タイヤや下回りを傷めることがあるので、ロードサービスを呼んで点検してもらいましょう。
バネサスにすると車検は通りますか?
作業内容や車高によって変わります。車検に通る状態かどうかは、作業を頼む店で事前に確かめておきましょう。
まとめ
- 現行7シリーズは全モデルに4輪エアサスが標準
- 一晩で車高が下がる、コンプレッサーが長く回るのは故障のサイン
- エアスプリング1本、コンプレッサーとも10万〜20万円程度が目安
- 車高が大きく下がったら走らず、持ち上げる前はジャッキアップモードに
- バネサス化は長く乗る車なら選択肢。売る予定が近いなら純正で直す




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