当サイトの記事は編集部がメーカー公式情報などの公開情報をもとに独自に調査・執筆しています。記事内にはアフィリエイト広告を含む場合があります。
740iと同じ1,666万円なのに、燃費がよくて4WD。そう聞くと『じゃあディーゼル一択じゃない?』と思いますよね。
結論から言うと、740d xDriveは「長い距離をよく走る人と、雪道を走る人」に向いた7シリーズです。逆に、近所の短い移動が中心なら、ディーゼルの良さを感じにくい場面もあります。
この記事では、価格と燃費、軽油代の計算方法、アドブルーの手間まで、740iと並べて見ていきます。
BMW 740d xDriveはどんなディーゼル車?
740d xDriveは3.0Lの直列6気筒ディーゼルターボに、48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせた4WDです。トルクは7シリーズのエンジン車でいちばん太い650Nm(システム670Nm)です。
いまの7シリーズ(G70)でディーゼルを積むのは、740d xDriveだけです。名前の「xDrive」はBMWの4WDのことで、740dには後輪駆動の設定がありません。
| 項目 | BMW 740d xDrive(現行G70・公式主要諸元 2025年11月版) |
|---|---|
| 車両型式 | 3CA-22EJ30 |
| エンジン | B57D30B 直列6気筒DOHCディーゼル・ターボ |
| 総排気量 | 2,992cc |
| 最高出力 | 210kW(286ps)/4,000rpm(システム220kW〔299ps〕) |
| 最大トルク | 650Nm/1,500〜2,500rpm(システム670Nm) |
| マイルドハイブリッドのモーター | 13kW(18ps)/200Nm |
| トランスミッション | 8速AT |
| 駆動方式 | 4輪駆動(xDrive) |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 0-100km/h加速 | 5.8秒(ヨーロッパ仕様車値・BMW自社データ) |
馬力だけ見ると、740iの381psより小さい数字です。ただ、1,500rpmという低い回転から650Nmが出るので、高速道路の合流や追い越しで力不足を感じる場面は少ないはずです。
ちなみに、740dはセダンだけの設定です。
『740dのSUVはある?』と探す方もいますが、同じ格のSUVならX7が候補になります。違いは7シリーズと5シリーズ・8シリーズ・X7の違いで比べています。
740d xDriveの価格は?740iと同じ1,666万円
2025年11月以降生産車のメーカー希望小売価格(消費税込・公式価格表)は、740d xDrive ExcellenceもM Sportも16,660,000円です。740iと同じ金額になっています。
実は発売当初、740dは740iより30万円安い設定でした。その後の改定で差が縮まり、2024年3月生産分から同じ値段になっています。
| 時期(公式価格表・生産時期) | 740d xDrive | 740i |
|---|---|---|
| 2022年7月 発売時 | 14,600,000円 | 14,900,000円 |
| 2023年3月生産分 | 14,950,000円 | 15,320,000円 |
| 2023年7月・11月生産分 | 15,540,000円 | 15,880,000円 |
| 2024年3月生産分 | 15,980,000円 | 15,980,000円 |
| 2025年3月生産分 | 16,420,000円 | 16,420,000円 |
| 2025年7月生産分 | 16,460,000円 | 16,460,000円 |
| 2025年11月生産分 | 16,660,000円 | 16,660,000円 |
740dは発売時から206万円上がった計算です。中古で「新車時価格」を見る時は、どの時期の生産車かで基準が変わるので気をつけておきましょう。
この価格は車両本体だけで、税金(消費税を除く)や保険料、登録諸費用、付属品は別です。リサイクル料金は全モデル23,510円です。
ExcellenceとM Sportは同じ値段なので、見た目の好みで選んで大丈夫です。内装や色の違いはM SportとExcellenceの違い、全モデルの価格は7シリーズの新車価格一覧で並べています。
740dの燃費と軽油代は、740iとどれくらい違う?
740d xDriveの燃費はWLTCモードで14.7km/L、740iは12.8km/Lです。差が大きく開くのは高速道路で、740dは18.1km/Lまで伸びます。
| 燃費(国土交通省審査値) | 740d xDrive | 740i | 差 |
|---|---|---|---|
| WLTCモード | 14.7km/L | 12.8km/L | 1.9km/L |
| 市街地モード | 9.4km/L | 8.8km/L | 0.6km/L |
| 郊外モード | 15.9km/L | 14.1km/L | 1.8km/L |
| 高速道路モード | 18.1km/L | 14.8km/L | 3.3km/L |
| JC08モード | 17.7km/L | 16.0km/L | 1.7km/L |
| 燃料 | 軽油 | ハイオク |

表を見ると、市街地の差は0.6km/Lしかありません。街乗り中心の方だと、燃費で元を取る感覚は薄いかもしれません。
タンクはどちらも74Lです。WLTCで計算すると、740dは満タンで約1,087km、740iは約947km走れる計算になります。
『年間でいくら浮くの?』という方は、次の順番で計算してみてください。
- 年間の走行距離を決める(例:1万km)
- 走行距離を燃費で割る(740dは約680L、740iは約781L)
- 740dの量に軽油の単価、740iの量にハイオクの単価を掛ける
- 2つの金額の差が、1年で浮く燃料代の目安になる
軽油とハイオクの単価は地域と時期で変わります。地元のスタンドの値段で計算するのがいちばん確かです。
740dは「令和12年度燃費基準80%達成車」の表記があります。燃費の考え方は7シリーズの燃費の記事で詳しく見ています。
アドブルーの補充は手間?ディーゼルで気をつけること
740d xDriveのようなクリーンディーゼルは、排ガスをきれいにするためにアドブルー(高品位尿素水)を使います。燃料とは別に、なくなる前に補充が要るのが740iとの違いです。
『アドブルーって、自分で入れないといけないの?』と不安になりますよね。
減ってくるとメーターや画面に知らせが出るので、急に困ることはまずありません。点検の時にディーラーで補充してもらう方も多いです。
自分で入れる場合は、規格に合ったアドブルーを使います。補充口の場所や手順は年式で違うこともあるので、取扱説明書で確かめておきましょう。
アドブルーが空のままだと、エンジンの再始動ができなくなる仕組みのディーゼル車があります。残量の警告が出たら、早めに補充しておくのが安心です。
もう一つ、ディーゼルには「短い距離ばかりだと排ガスの浄化装置に負担がかかりやすい」と言われる面もあります。週末に高速道路を走るような使い方なら、気にしなくていい場面が多いです。
給油口やボンネットの開け方など、場所の話は7シリーズの場所と開け方でまとめています。
740iとi7、どれと比べて740dを選ぶ?
年間の走行距離が多い方、雪の降る地域の方は740d xDriveが合います。軽さと加速なら740i、静かさと税金の安さならi7 xDrive60です。
| 比べる項目 | 740d xDrive | 740i | i7 xDrive60 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 16,660,000円 | 16,660,000円 | 18,280,000円 |
| 駆動方式 | 4WD | 後輪駆動 | 4WD |
| 燃料・電気 | 軽油 | ハイオク | 電気(105.7kWh) |
| 最大トルク | 650Nm(システム670Nm) | 520Nm(システム540Nm) | システム745Nm |
| 0-100km/h | 5.8秒 | 5.4秒 | 4.7秒 |
| 車両重量 | 2,230kg[2,270kg] | 2,120kg[2,160kg] | 2,690kg[2,730kg] |
| トランク容量 | 540L | 540L | 500L |
| 燃費・航続 | WLTC 14.7km/L | WLTC 12.8km/L | 一充電650km(WLTC) |
| 自動車税(年) | 50,000円 | 50,000円 | 25,000円 |
[ ]内はリヤのマルチファンクション・シートを付けた車の値です。寸法は3台とも同じで、全長5,390mm・全幅1,950mm・全高1,545mmです。

- WLTC 14.7km/Lで、7シリーズのエンジン車では燃費がいちばんいい
- 4WDなので、雪道や雨の日の発進に強い
- 満タンで計算上1,000kmを超える距離を走れる
- トランクはi7より40L広い540L
- 740iより110kg重く、加速は0.4秒遅い
- アドブルーの補充が要る
- 街乗り中心だと燃費の差が小さい
- 2026年6月で生産終了し、在庫車だけになる
例えば、こんな場面を考えてみてください。
「冬はスキー場に行くし、年に2万km近く走るんです」
「それなら740d xDriveの4WDと燃費が、いちばん活きる使い方ですね」
雪道ではタイヤも大事です。20インチは公式にスノー・チェーンが付けられないとされているので、スタッドレスの準備は7シリーズのタイヤの記事を見てみてください。
2026年6月で生産終了。いま740dを新車で買うには
BMW公式サイトには、740d xDriveと740iは2026年6月で生産終了し、以降は在庫車両の販売のみと書かれています。新車の740dは、在庫の中から選ぶ形になります。
2026年4月に大幅改良モデル(LCI)が海外で発表され、海外向けには740d xDriveの名前も残っています。ただし、日本での発売時期や価格、グレードはまだ発表されていません。
『新型が出るまで待ったほうが得?』と迷う方もいますよね。ただ、日本の情報が出ていない今は、待つほど比べる材料がそろうわけではありません。見通しは7シリーズの次の新型の記事で追っています。
- ExcellenceとM Sport、どちらでもいいかを決める
- 色の第一候補と第二候補を決める
- シアター・スクリーンなど、外せないオプションを書き出す
- 今の車の下取り額と、買取の査定額を確かめておく
在庫車は仕様が決まっているので、複数の販売店で見積もりを並べると条件の差が見えやすくなります。
BMW 7シリーズ買いたいドットコム
BMW 7シリーズの値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、BMW 7シリーズの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
値引きの考え方と交渉の順番は、トップ記事の7シリーズの値引き相場と交渉の順番で詳しくまとめています。
中古の740dを見る時に確かめること
中古で「740d」を探すと、先代G11世代の個体が混ざることがあります。同じ名前でも世代が違えば、装備も価格の基準も別物です。
現行G70の740d xDriveは、車検証の型式が3CA-22EJ30です。まずはここで世代を確かめておきましょう。
- 車検証の型式と初度登録の時期を確かめる
- アドブルーの補充や点検の記録が残っているかを見る
- 短い距離ばかりの使われ方でなかったか、走行距離と年数で見る
- BMW CAREの残り期間か、BMW認定中古車の保証が付くかを確かめる
先代の型式や前期・後期の違いはG11・G12とF01・F02の中古の記事、狙い目の年式は7シリーズの中古車の選び方で見ています。
よくある故障と修理費の目安は7シリーズの故障の記事、アルピナが気になる方はアルピナB7との違いも参考にしてみてください。
よくある質問
BMW 740d xDriveの新車価格はいくらですか?
2025年11月以降生産車のメーカー希望小売価格(消費税込)は、ExcellenceもM Sportも16,660,000円です。740iと同じ金額です。
740dの燃費はどのくらいですか?
WLTCモードで14.7km/L、高速道路モードでは18.1km/Lです。燃料は軽油で、タンク容量は74Lです。
740dに後輪駆動はありますか?
ありません。現行の740dは4WDのxDriveだけです。後輪駆動が欲しい場合は740iが候補になります。
アドブルーはどのくらいで補充しますか?
減り方は走り方で変わるため、メーターや画面の残量表示に従って補充します。点検の時にディーラーで補充してもらう方法もあります。
740dの自動車税はいくらですか?
排気量2,992ccで2.5L超3.0L以下の区分になり、年50,000円です。2019年10月以降に新規登録した自家用乗用車の税率です。
まとめ
- 740d xDriveは3.0L直6ディーゼル+48Vマイルドハイブリッドの4WD
- 価格は2025年11月以降生産車で16,660,000円、740iと同額
- 燃費はWLTC 14.7km/L、高速道路モードでは740iより3.3km/L上
- アドブルーの補充が要り、短い距離ばかりの使い方では良さが出にくい
- 2026年6月で生産終了。新車は在庫車の見積もりを並べて比べる





コメント